【2021年版:住宅ローン控除】年収別戻る金額・確定申告方法

【2021年版:住宅ローン控除】年収別戻る金額・確定申告方法

人生の一大イベント『住宅購入』。「申告したらお金戻ってくるんでしょ?」くらいの認識はあると思う。ただ、コロコロと制度が変わったりするので、しっかりと知っておきたい。様々なサイトで解説されているが、長いものは読むと眠くなってくるので、自分なりに簡潔にまとめたい。

住宅ローン控除は、ざっくりどんな制度なの?『最大の特徴は税額控除

住宅ローン減税とか、住宅ローン控除とか様々に呼ばれているが、正式名称は「住宅借入金等特別控除」名前は全く覚えなくていい。

最大の特徴は、『税額控除』であること。税額自体(基本所得税+住民税から)を控除するもの。

 

最大の特徴は『税額控除』!

 

所得控除というのがあるが、あれは「課税所得を減らす」ので、手戻り感が少なく感じる。(課税される所得を減らし、その課税所得に対し×税率となる)

『税額控除』は分かりやすいし、ありがたみが分かりやすい。 

 

制度は、かいつまむと、、、

個人住宅ローン等で、マイホームの新築・取得又は増改築等をして、2021年12月31日までに住み要件満たすと住宅ローン等の年末残高×1%10年間戻ってくる(上限:40万円×10年=400万円)
※2019年10月1日から2020年12月31日までに居住開始した場合、通常10年である控除期間が13年に延長される特例が措置されているがここでは割愛。その点については、下記国税庁HPを参照

 

住宅ローン控除が適用される条件は?『新築・中古住宅取得・増改築・リフォームなど幅広い』

適用されるためには満たさなければならない条件がある。

新築の場合の適用条件は?
  • 借入した人の合計所得税金額が、3,000万円以下
  • 新築または所得日から6ヶ月以内に入居
  • ローンの返済期間が10年以上
  • 登記簿に記載されている床面積が50㎡以上
  • 床面積の1/2以上が自分の居住用

 

中古住宅の適用条件は?

上記の、『新築の適用条件』に加えて、

  • 建築後使用されたものであること
  • マンションなど耐火建築物は、取得時点で築25年以内であること
  • 耐火建築物以外は取得の時点で築20年以内であること、または一定の耐震基準をクリアしていること
  • 生計を一にする親族などからの購入ではないこと
  • 贈与された住宅でないこと
  • 一定の耐震基準を満たしているもの

※上記のほか、増築や一定のリフォームで100万円以上の工事も対象となる。

 

 

住宅ローン借入額、年収による控除金額の目安は?

で、結局どれくらい控除されるのか?という目安を知っておきたい。

年収×借入額ごとの控除額試算

 

「あくまでも試算なので、大まかな目安としてみてほしい」
【年収×借入額の10年総額控除金額の目安】

※条件:金利1.0%(全期間固定)、35年返済(元利均等返済)、扶養あり:配偶者のみ、所得税および住民税の10年減税総額
見ても分かる通り、相当大きい金額である。

 

なぜ金額に差異があるかというと、あくまでも納めている所得税額から控除になるので、年収により所得税を納めている金額が違う、なので控除額も異なるということ。(たくさん納めてれば、たくさん控除される)
誰もが知っている制度だと思うが、住宅購入者にとってはありがたすぎる制度。
さとふる

 

手続きはどうすればいい?

ざっくり流れを書いておく。

 

手続きの流れ(1年目~10年目)『ちょっと大変なのは2年目だけ!』

1年目:住宅取得~居住

「特にすることないけど、書類一式を揃えておいて」「書類一式の内容は、国税庁のHPとか調べれば載ってるから見てね」

 

 

2年目:3/中旬までに確定申告、11~12月に年末調整

「2/中旬~3/中旬に揃えておいた書類で、確定申告(@管轄の税務署行くor e-Tax)⇒5~6月に控除額戻ってくるはず(前年課税された所得税のうち住宅ローン控除分)」

「11~12月に年末調整してね。まもなくして控除額戻ってくるはず(その年課税された所得税のうち住宅ローン控除分)」

 

3年目~10年目:11~12月に年末調整

「年末調整を繰り返し、毎年控除額が戻ってくる。楽!」「そもそも確定申告が必要な人は別だよ」

 

2年目だけちょっと大変だけど、3年目以降は会社員は年末調整するだけで終了。これだけで、10年間恩恵をしっかり受けられる。

 

住宅ローン控除をはじめとして、ふるさと納税やideco、つみたてNISAなど、お得な制度はたくさんある。

 

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どれも簡単なので、それぞれの特徴を捉えてしっかり利用したいものである。これらは恩恵が大きく、作業が簡単。

住宅ローン控除は、まず概要をつかみ、利用時にはしっかり最新情報を確認。

とにかくメリットが非常に大きい制度の一つである。

 

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