携帯料金値下げ?大手キャリア・格安SIM何を選択すべき?
携帯料金はどれくらい下がるのか?『約4割の値下げを要請』
消費者にとって携帯料金は家計の大きなシェアを占める一つの要素である。菅政権となり、大手キャリアへの値下げ圧力も大きく、消費者としては動向が気になるところ。料金値下げの動向や、消費者メリット、結局何を選べばいいのか?について、簡潔に書いていきたい。
平均携帯料金は、約7~8,000円/月程度と言われているように、家族3人ならこの金額の3倍、家族4人なら4倍となり家計負担は非常に大きい。
ここから平均約4割の値下げを要求しているとのことなので、インパクトは大きい。消費増税(8%⇒10%)分を相殺できるほどのインパクトらしい。
仮に4割下がれば、前述の金額384,000円⇒230,400円となるので、約15万円の差額が生まれる。これは消費者としては非常に期待するところであろう。
さらに、金額だけを考慮すればMVNO(格安SIM事業者)に乗り換えれば一気に料金が下がるが、2020年3月現在で1,500万回線ほど(携帯契約全体の8.2%)に留まっている。
消費者は、サービス・通話品質・サポートなどを含めた総合力で判断しているというところだろうか。
日本は海外に比べて本当に高い?通話品質は?
総務省の調査「電気通信サービスに係る内外価格差調査」によると、各都市の比較は以下の通り。
【携帯料金の国際比較】 各国シェア1位業者の比較、20GBプラン、2020年3月時点
東京(日本):8,175円
ニューヨーク(アメリカ):7,990円
ロンドン(イギリス):2,700円
パリ(フランス):3,768円
デュッセルドルフ(ドイツ):4,179円
ソウル(韓国):6,004円
そして大手キャリア3社の利益率をみると、各社とも20%超の利益率である。これもインフラ投資や維持等を考えると適正な気もするのが…今後の5G投資や国際競争を考慮すると、一定の水準利益は必要。一様に「高すぎる!」とも言えない気がする。
プランが複雑でややこしすぎる問題
各社とも引き下げる努力をせざるを得ない状況であるが、消費者としては、料金値下げはもちろん歓迎すべきこと。一方で個人的には「複雑な料金プラン」がどうにかならないかと思っている。
規制の合間を縫ってということだろうが、様々なオプション、各社独自のプラン(同一基準でないから分かりずらい)、割引制度などが乱立している。更にはwi-fiや電気・ガスとのセットなど、もはや訳が分からない状況になっている。消費者にとっては誤認や認識違いを招く。
高齢者だけでなく、若い人も訳が分からず契約している人も多いんじゃないかと思う。この部分は抜本的に是正すべきだと思うが。。
なぜ、MVNO(格安SIM事業者)を選択しないのか?
自分はだいぶ前に格安SIMに乗り換えたが、携帯料金は1/4程度になった。利用スタイルや通信速度やエリア、サポート品質などの考え方も人それぞれだが、一定の制約を受け入れた上で「ほとんど困ったことがない」。
では、なぜMVNO(格安SIM事業者)契約者は携帯契約全体の8.2%に留まっているのか?
変えるのがめんどくさい!乗り換え方が分からない! サポートがなさそうで不安!全くつながらない不安! 外で動画視聴をしまくるから通信不安! 貧乏くさいイメージ!恥ずかしい!
正直こんな理由多そう(笑)
日本人の特質である、高品質・サポートを重要視し、「やってもらことに慣れている」、そして周りに歩調を合わせ「人の目を気にしすぎる」ところが大きい気がする。
大手のサブブランドも出てきたりと、中間的な選択ができていてもそれほど変わらない。第4のキャリア「楽天モバイル」が出てきて、消費者選択はどうなるのだろうか?ソフトバンクのように、そのうち市民権を得ることになるのだろうか?
大手キャリアの頑張りに期待するが…
大手キャリアの頑張りには期待するが、個人的には正直もう戻れない。
自分の場合は、もう4年くらいMVNO(格安SIM)を利用していて、端末料金を加味しても家族で通算100万円以上浮いている。(端末は基本いつも新しいモデルを使っている)
側面でいうと、「さっさと変えておいてよかった」としか思っていない。(普通に使ってて100万もらったくらいの家計インパクトだし)
もちろん様々な背景があると思うが、大手キャリアの対応を待つだけでなく、自身のスタイルに合わせ、MVNOや新規参入の楽天モバイル等の選択肢を検討しても良いと思う。
特に家計を見直したり、日々節約をしていて「これ以上はどうしようもない。。。」という人は、通信費は手を付けやすいところだろう。