会社員がポートフォリオワーカーになる時代へ

会社員がポートフォリオワーカーになる時代へ

 

ポートフォリオワーカーとは何なのか?

ポートフォリオワーカーという言葉を聞いたことがあるだろうか。今後『働き方改革』どころでなく、働き方は大きく変革する時代になるかもしれない。

リンダ・グラットン著『LIFE SHIFT(ライフシフト)』で提唱されている働き方であり、ざっくりいうと、「人生100年時代になり長いから、色々同時並行で仕事挑戦して楽しく過ごそう」と簡単に理解している。

ポートフォリオとは金融用語で「運用商品の組み合わせ」という意味。置きかえると、仕事を2つ以上するとして「やっていく仕事の組み合わせを自分で考えて、取り組んでいく」ということ。

 

ポートフォリオワーカー:2つ以上の組織・仕事で同時並行に働く人

いつの間にこんなことをしなくてはならないようになったのだろうか?(笑)

日本のケースで考えると、以前は、60歳(55歳)まで働く→年金をもらい余生を過ごす→生涯を終えるという図式が高い再現性で多くの人に実現できる環境であった。それは、経済成長の途上であり、人口増加・高齢者少なく、寿命も今より短いという循環があったからに他ならない。

しかし、今後は経済成長鈍化&寿命伸長、高齢者シェア増大と前提条件が大幅に変化し、既存のシステムでは保障できなくなってきているのは事実。正直めんどくさい時代になったなぁと思う(笑)

人生100年時代。。いきいきと生涯働く。そんな時代に突入したという感じだろうか。

 

ポートフォリオワーカーになることを前向きに捉える

そんな時代が到来するらしいが、これは一般的な会社員であればほとんどの人が該当するであろうこと。どうせなら前向きに捉え取り組んでいきたい。

60過ぎてもまだ働けるし、死ぬまで40年くらいあるから、ある程度自助努力でうまくやろうねってこと。人生の労働ステージは60過ぎてももう一回あるし、30.40代のうちから色々実践したり、複数のスキルを身に着けたりと幅広げるしかない(自己責任だが)。

厚生労働省が、2018年に「副業・兼業促進に関するガイドライン」を出しているように、どんどん経済まわしてほしいし、副業等も取り組んでほしいといういうのはそのメッセージと言える。

但し、設計がまだできてないので、「会社は利益相反しない限りできるだけ副業認めてね、個人は会社とうまく調整して進めてね」ということが結構ネックにはなってくると思う。裏を返すと、「国では面倒を見切れないので、各自考えて人生過ごしてね。もめないでね。」ということ。

約半数の企業が副業は認める方向といっているが、中小企業に属す自分はそんな実感は全くない(笑)

でも、これはもうやるしかない(笑)
いつの時代もやる人はやる。やらない人はやらない。

自分はやらない方のタイプの人間だが、やるのが当たり前になるんだろうなあ。

人工知能LP 

 

自己責任で複数のキャリアを作っていく時代へ

ポートフォリオワーカーは自主性・主体性が問われる。これは特に日本人は苦手なことだろうと思う。健康保険制度や年金制度が確立しており、源泉徴収制度もあるため、ある程度オートメーションで「恩恵に授かる」「してもらう」ことに慣れ過ぎてしまっているのも一因だろう。

なので、個人に立脚してキャリアを作っていったり、新しいことを始めたりするのに慣れていない

「これは大変な時代になったな。。」という声も聞こえてきそうだし、自分もそう思う。

 

今後は個人で自分のスキルや価値を見極めながら、同時に複数のキャリアを作っていく時代

ただ、先人たちは一定の制約の元に仕事をし、その領域に特化したスキルを磨き続けることで賃金をもらい生活してきた(一概には言えないが)、退職後はまた一から人間関係を築いたり、抜け殻になってしまったりということもあっただろう。

現代はその呪縛からの解放時代とでも考えられば気が楽になるのではないだろうか。

これまで仕事上のスキルは、会社が方向性を示してくれて、従っていれば、ある意味価値や自分の意志がなくともある程度の報酬は約束されていた。これからは人生100年もあるので、早いうちに複数の仕事に取り組み、自分のやりがいを追求したり、多くのスキルを磨いたりできる。これは健全な気もする。

自己責任と聞くと、辛そうに聞こえるが、長い人生を楽しめる複数のキャリア作りと捉えたい。

 

ポートフォリオワーカーになるのは必然

「やっていく仕事の組み合わせを自分で考えて、取り組んでいく」。その組み合わせはパフォーマンスが高いほうがいいし、楽しいほうがいいに決まってる。そして、経済的充足と心理的充足を同時に得られるものが良い。

仕事はAIなどにとって代わられ、多くの職業は消滅するだろうし、その形を大きく変えるだろう。

そんな時代も楽しく人生を過ごしたい。「楽しい」=経済的・心理的にストレスなく、自分らしくいきいきと過ごすには、ポートフォリオワーカーになるのは必然なのかもしれない。

 

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