生涯医療費は2,300万円⁉今さらだけど公的医療制度を初心者にも分かるように解説!

日本の公的医療は本当に世界最高水準なのか?

公的保険制度への加入は義務!生涯かかる医療費は2,300万円

よく日本の公的医療制度は世界最高水準というのを聞くだろう。

この公的医療制度。

知っているようで正確に理解していない、あたり前過ぎて理解してない制度の代表ではないだろうか。

 

まず大きな特徴として、日本では“国民全員”が絶対に入らないといけない(義務)

「公的医療」なので、当たり前だが全員が入ることで機能している。

 

それでは、我々は生涯にどれくらいの医療費を支払うのだろうか?

 

生涯にかかる医療費は一人あたり2,300万円といわれている。

 

民間の保険に加入している人は非常に多いと思うが、

この平均2,300万を支払っていく上で公的医療の存在は絶大である。

 

まず「公的保険」を理解した上で、民間保険はあくまでも「補完」として検討すべきだと思っている。

保険は家の次に高い買い物と言われるくらいで、やみくもな加入は家計を圧迫する。

 

海外の保険制度と照らし合わせながら、日本の公的健康保険の特徴をとらえていきたい。

 

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海外各国の公的医療制度を知る

アメリカの公的医療

公的医療制度は、高齢者対象のメディケアと低所得者対象のメディケイドのみ。

その他は民間医療保険に加入するしかない

 

医療は非常に高額で、初診料だけで150$超はザラ。

約5,000万人が保険無加入といわれている。それだけ医療費はバカ高く、医療費で自己破産する人が出るくらい。

アメリカは、先進国で唯一国民全体をカバーする公的保険制度がない

医療レベルは最高水準であることは疑いようがないが、公的医療は非常に限定的なものになっている。

 

イギリスの公的医療

NHS (National Health Service):政府が運営する国民保険で、原則無料

治療を受けれらるのは登録した診療所のみで、予約がなかなかできなかったり、不便さは満載の模様。

なので、軽い病気ではなかなか病院にかかるのはハードルが高い。

予約が取れるころには治ってしまうくらいのレベル。。

 

私立病院もあるのでそっちは自由診療だが、かなり高額になるらしい。

 

フランスの公的医療

複雑なんで細かいことは省くが、国民皆保険。

基本3割負担

かかりつけ医制度あり。かかりつけ医の紹介ないと、他病院の診察受けられない

総じて医療レベルは高いようだが、職業ごとに制度が混在しているなど、なかなか複雑な制度設計になっている。

日本に近いものを感じるが、アクセスの問題はありそう。

 

スウェーデンの公的医療

公営の保険・医療サービス。

医療費の個人負担額には上限あり(15,000円/年くらい)。

非常に安いが、基本保健所経由で予約とったり、アクセスは悪い。

総合病院にかかるには、診療所の紹介が必要だったりと不便さが目立つ。

 

早く診療を受けたい人は個別で保険に加入し、民間の医療機関にアクセスしている人もいる。

原則18歳以下は無料で、負担なし。

 

ベトナムの公的医療

公的保険あり、加入率70%くらい。

指定された1か所しか保険きかない(歯科は適用外)。

まだこれからという感じだろう。

 

海外各国の公的医療事情を見てみると、それぞれの国で価値観やコンセプトが大きく異なる。

一概に「良い」「悪い」は言えないが、アクセスの悪さは際立つ。

 

これを踏まえた上で、日本の公的医療制度がどうなっているのかを見ていきたい。

 

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日本の公的医療制度は世界最高水準「民間保険は足りないものを補う役目」

3つの大きな特徴を抑える

世界最高とまでは言えないかもしれないが、日本の公的医療制度は世界最高水準だろう。

海外と比べても「圧倒的に恵まれている」と言っていいと思う。

 

負担が大きいといわれることもあるが、その制度は非常に優れていると感じる。

少なくとも医療格差は各国に比べて非常に少ない。 

 

お金がなくとも高水準の医療を受けられるし、アメリカのように医療が原因で自己破産というケースは超レアだろう。

その代表的な特徴3つを見ていきたい。

 

【日本の公的医療制度3つの特徴】

  1. 窓口での自己負担は基本3割
  2. フリーアクセス(好きな医療機関で受診可)
  3. 高額療養費制度(収入により窓口での支払い上限あり)

 

この3つの特徴をそれぞれ見ていきたい。

 

①窓口での自己負担は基本3割

医療機関で支払う、いわゆる自己負担は「3割」というのが原則である。

  • 未就学児:2割 ※一部自治体により異なる
  • 6歳~69歳:3割
  • 70~74歳:2割(現役並み所得者:3割)
  • 75歳:1割(現役並み所得者:3割) ※後期高齢者医療制度へ移行

 

年齢により制度は若干異なるものの、窓口負担は3割が原則である。

 

②フリーアクセス(自由に医療機関を選び受診が可能)

これは一番大きな特徴と言えると思うが、保険証1枚あれば、どこでも好きな病院を選び受診できる。

これはユーザー側にとっては非常に大きなメリットではないだろうか。

 

保険証1枚で好きな医療機関で受診が可能

これは医療者側からすれば弊害もあるのかもしれないが、

ユーザー視点で考えると、海外各国のアクセスの悪さに対してこの「フリーアクセス」は大きなメリットと言えるだろう。

 

③高額療養費制度(収入により窓口での支払い上限あり)

医療費の負担が重くなり過ぎないように「医療機関の窓口での支払上限金額/月」が決まっているという制度。

一定額を超えると、超えた分は支給されるというもの。

 

自己負担の上限額は、年齢や年収によって異なるが、例えば69歳以下の場合は以下の通り。

 

出典:厚生労働省HPより

 

食費や希望による差額ベッド代・先進医療にかかる費用等は支給の対象とならないので注意。

 

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民間の保険はあくまでも「補完」という考え方

これら紹介したように、日本の公的医療はバランスよく多くの人に公平に医療が行きわたるよう設計されている。

個人の医療リスクに備えるという視点では、この世界最高水準の「公的医療制度」に加えて「民間保険」に入ることの意味を考えたい。

「すでに保険に加入している」ことを忘れがち。

 

公的医療制度を理解した上で、自身の疾病リスクや持病や支払能力を考え、民間保険加入の必要性を見極めていきたい。

 

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