年収ではなく可処分所得(手取り)を知る!家計プランニングの基本

「可処分所得」が「自分の正確な経済パワー」である

「年収いくら?」「年収上げたい!」などよく聞くフレーズである。

当然だが、年収=使えるお金ではない。

 

平均年収など知ってもあまり意味がない。

大事なのは、「結局使えるお金はいくらか?」ということ。

 

自分の可処分所得を知らないと生活設計や投資、住宅購入などライフプランのビジョンを描くことができない。

可処分所得を把握しその中で家計や様々な支出・投資活動をマネジメントしていくことが必要である。

 

年収別に可処分所得の目安を確認ししつつ、

自分の現在・未来を健やかに楽しく生きる所得を得られているかを知ることがスタート。

 

年収ではなく可処分所得をしっかり認識することが大事。

 

 

可処分所得=自分の正確なパワーを知ろう

年収の高低ではなく、可処分所得を明確に意識してライフプランを立てる。

ライフスタイルや家族構成、住宅ローンあり/なし、会社員か自営業か、副業あり、なしなど様々な要因がある。

一概に高い安いは言えない。

以下が年収別の可処分所得目安である(独身の場合、大まかに計算したもの)。

 

【年収別の可処分所得目安】

年収手取り
300万円235万円
350万円274万円
400万円312万円
450万円350万円
500万円387万円
550万円420万円
600万円458万円
650万円495万円
700万円524万円
750万円557万円
800万円590万円
850万円625万円
900万円657万円
950万円690万円
1,000万円723万円
1,100万円787万円
1,200万円850万円
1,300万円911万円
1,400万円965万円
1,500万円1,016万円
1,600万円1,070万円
1,700万円1,124万円
1,800万円1,180万円
1,900万円1,236万円
2,000万円1,292万円
2,500万円1,536万円
3,000万円1,773万円
3,500万円2,018万円
4,000万円2,263万円
4,500万円2,501万円
5,000万円2,722万円
5,500万円2,941万円
6,000万円3,160万円

 

例えば年収500万円で、手取りは387万円

多くの年収500万円にフォーカスされるが、あくまでも使えるお金は387万円という事実を認識する。

 

これは高い安いではなくて、「可処分所得を知る」ことが全てのスタートになる。

 

よく一つのボーダーで出てくる年収1,000万円でも、手取りは723万円

日本の所得税率はMAX45%で年収5,000万円でも手取り2,722万円

 

当然様々な控除等はあるので、ケースにより誤差はある。

しかし、この手取りが自分のパワーなのである。

 

可処分所得(手取り)をベースとしたライフプランニング

ライフプランを依頼され作成することが非常に多い。

 

その工程の中で自信や家族の願望・ライフスタイルをヒアリングし、基本的には収入と支出を将来にわたって書き記す。

その時の収入というのはこの可処分所得となる。

 

日本の場合、所得税率は超過累進税率であるが、株式の売却益など金融所得に対する税率は一定である。

富裕層になればなるほど金融資産などへの移転をある程度する(有利なので)こととなる。

 

いずれにしても現在・将来にわたり、願望やライフスタイルが満足いくものになるだろうか?

という判断には、可処分所得を知りキャッシュフローを見る

 

その他の家計財務診断もすることで、現在の状況や家計健全度を測ることが可能となる。

「可処分所得」を意識して生活設計や将来設計をすることが肝心である。

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