不労所得を得るには近道はあるのだろうか?
「不労所得の作り方」について、その方法に近道はあるのか?
素朴な疑問についてかいつまんで考察していきたいと思う。
不労所得とは何なのか?
不労所得とは、文字通り「働かなくても得られる所得」である。
代表的なものは、株式投資やFX、不動産投資、アフィリエイトなどが分類される。
「素晴らしい響きである」(笑)
確かにこの仕組みが作れれば、言うことはない。
サラリーマンであれば、この先会社も自分も収入もどうなるかわからない。
そういった不確実性を補完してくれる、最高の存在となる。
だが、果たしてそんなことは庶民にも可能なのだろうか?
不労所得の種類と必要なこと
歩けば関連情報・書籍に当たるといえるほど、「不労所得」に関するものはありふれている。
2.3冊本でも読んでみれば、そのエッセンスをくみ取り「自分でもできるのでは」という気持ちにもなる。
代表的な「不労所得」のについて、簡単にいうと、
- 株式投資・FX:資金と知識、経験が必要
- 不動産投資:資金・目利き・情報・人脈が必要
- アフィリエイト:相当の労力とセンス・努力・時間が必要
「!!!!!!!!!!!!!」
実はまったく不労ではないし、そもそも貧乏人がさらに貧乏スパイラルに陥る要素を多分に含んでいる。
金融市場・不動産市場で勝つには資本が必要であり、資本家には基本勝てない仕組み。
『資本家を太らすための市場』といってもよい。
一般投資家から資金を吸い取り、ゲームを動かせる資本家優先に分配していくイメージ。
ピラミッドの下層に行けば行くほど、その分配の恩恵に授かることはできない。
もともと資産家であったり、相応の資金力があれば別だが、不労所得(投資系)は、簡単に言うとお金持ちがさらに太る構造。
そしてアフィリエイトは、一言でいうと、時給10円くらいのバイトをして社員を目指すイメージ。
滅私奉公期間が長く、社員登用の道も非常に狭く、その割には大変で挫折しやすい。
まとめると、
「不労所得」という響きが誤解を与えやすいと思うけど、実はハードルが高い。
庶民にはノーチャンスなのだろうか?
庶民には不労所得を得るチャンスはないのか?
不労所得=特に「資本」が重要
「不労所得が欲しい」という言葉は、特に上記条件を満たしていない人が
という文脈で使われることが多いのではと思う。
多くの人には、実はまったく逆のスパイラルに陥る可能性が高いといえるだろう。
また、「小遣い的にちょっと不労所得が欲しい!」という考えの人は、市場の格好の餌ともいえる。
そういう「ちょっとお金が欲しい人」は、普通に割のよさそうなバイトでもしたほうがまだ良いのかもしれない。
色々と甘い話はゴロゴロ転がっているが、その手の話はたいてい詐欺かマルチ商法である。
逆に情報商材を売りつけられるかもしれない(笑)
「不労所得」は「ストック収入」を指すことが多いと思うが、当たり前だけど、ストックを得て継続的に収入を生み出すためには、「ストック」がないと始まらない。
考えてみればそうなんだが、厳しい現実である。
親の経済格差と子供の教育格差が連動する事実があるように、悲しい話だが、もともとの資本格差が大きくものを言うのである。
資本があれば成功しやすく(チャレンジしやすく)、なければ資本を作るところから始まる。
世の中は不平等であるというマインドセットの上で「不労所得」というものをとらえたほうが良いと思う。
結局は一発逆転のようなものではなく、スキルを身に付けるだとか・自分の得意分野でちょっとした副業を始めてみるとか、長い人生を捉えたときに積みあがっていく可能性があるものに力を割いていくというのが「不労所得」への近道なのかもしれない。
人的資本=「自分への投資」が不労所得への第一歩
では全く資本がない人はどうすればいいのか?
人的資本とは、人が持つ能力を「資本」と捉えた経済学上の概念。
そう、「自分自身が資本」なのだ
教育投資によって、人的資本の価値は向上させることができる。
繰り返しになるが、金融資産がない人が不労収入を得るということに近道はがない。
人的資本=自分自身に投資をして、「稼ぐ力」を身に付ける。
そして、金融資産を生み出し、金融投資にまわし、お金に働かせることで資産を増やす。
これが正攻法である。
下手に甘い話に乗ったり、ただ時間を切り売りしてお金を稼ぐということでなく、まずは自分自身に投資することが一番。